そこへバーバーショップスタイルとの出会いが。それは大学(クラブ)の後輩によって2018年11月、彼らの定期演奏会のステージにもたらされた。題して、”Everyone In Harmony” 今はわかる、BHSバーバーショップハーモニーソサイエティのモットーそのまま。「おー、カッコイイね!」「楽しそう。」客席でシンプルに喜んだものだ。バーバーショップハーモニー、やってみたい。
私は学生時代に男声合唱を、40代半ばからは地元の所沢で男声合唱団「所沢メンネルコール」(TMC)で歌っていて、早速TMCの同年代のメンバーに声をかけカルテットを組みました。「Campanula」というなんとも似合わない名前を付け、とにかくバーバーショップコーラスの愛唱曲集「Barberpole Cat Song Book」12曲を制覇しようと練習しました。
この環太平洋大会では、東京バーバーズはI Can’t Give You Anything But LoveとMoonlight Brings Memoriesを歌い、21コーラス中の8位。オーストラリアのバーバーショッパーからは「たった15人でここまで出来るのは凄い。自分たちも人数が少ないことに甘んじていないで、もっとレベルアップしなければ」と面白い褒められ方をしました。
バーバーショップのコンテストでは、一般的に一曲目はバラードを歌い、息の切れるアップチューン(速いテンポの曲)は2曲目というのが常道ですが、一曲目にI Can’t Give Youを持ってきたのはゲイリィのアイデア。「審査員を含めバーバーショッパーの間で良く知られているMoonlight Brings Memoriesより、比較的新しい曲であまり知られていないイントロのついているI Can’t Give You…の方が、審査員が曲名が分かるまでジックリ聴いてくれるので、高得点を取りやすい。」というのが、ゲイリィの考えた審査員との駆け引き。カルテットやコーラスでコンテストの常連であり、ご自身もBHSの公認審査員の資格を持っている人の考えていることは、流石に違うと思いました。 /by Kaz
因みに、ロイドさんは、東京バーバーズの愛唱曲の一つOver The Rainbowの編曲者で、大会会場となったホテルのロビーでロイドさんを囲んで、この歌を歌ったのも良い思い出です。
この国際大会、WHJではOver The Rainbow、遥かな友に、Bad Buncha Boys(悪ガキどもの歌)の三曲を歌い、Decrepits’ Breakfastでは、Hello Mary Lou等を歌っています。一曲目のOver The Rainbowの歌いだしはテナーのソロなので、参加15人中の唯一人のテナーだった上野さん(故人)は、ものすごく緊張したそうです。(Kaz 松村)
Standing Room Only – From the First Hello to the Last Goodbye 右端がGary Steinkamp氏。