私が Storm Front(SF) の魅力あふれるパフォーマンスに接したのは、TBが2011年PPC(バーバーショップ環太平洋大会)でブリスベン(オーストラリア)を訪れた時のディナーショウでした。
10人掛けの円卓がざっと120、満席の客約1,200人がひしめきあう場所は、アリーナともいうべき巨大な空間のバンケットホール。私にとっては日本で見たことのない、前代未聞のスケールのイベントだったのです。
まるでラグビーでもできるんじゃないかというとんでもない広さに、「これじゃあ料理がいつ来るかわかったもんじゃない」とガッカリしていたら、開始から10分も経てば、見える範囲全てのテーブルで食べ始めていたのです。いや見事というほかありませんでした。
メインの料理は鳥肉か牛肉かの選択しか無い略式メニューとは言え、食事が始まる頃には写真の状況どころではなく、ウェイター達は身をハスにすり抜けないと歩けない程混み合っていて、客はフォークを持つ手が隣の人とぶつかり食べ物が鼻やデコに行く様な始末でした。
それでもインカムを付けたウェイター達は、それは良くトレーニングされた流れるような動きでワインの追加オーダーも取るし、私には「養鶏場に飼料を撒く(配る)」ように見えてしまったのですが(笑)、実際舌を巻きました。
キッチンがどれだけてんてこ舞いになっているのか心配が治まらず、これは事件だと言いたいほど衝撃ものでした。先述のとおり、私にとってはすべてが前代未聞だったためです。
そこに SF が登場、小一時間のショウは終始抱腹絶倒。満場の聴衆のあちこちでドッカンドッカン爆笑が起こり、終わってもしばらくは、笑いが止まらず困ってしまうほどでした。
笑いが絶えない Storm Front のパフォーマンス、遠くて残念。
ディナータイムではオーダーの取り違えなど多少のアクシデントがあったものの、みんな SF が巻き起こす笑いの渦にに引き込まれて、思い出の一夜は大した揉め事にならず済みました。
その時、私は「次のTBショウはこれだ。ゲストは SF に頼むしかない!!」と心に決めたのです。
(GEO 栗本)