バーバーショップ・ハーモニーとは?

What Is Barbershop Harmony

Barbershop Style
三省堂のコンサイス英和辞典ではBarbershopと引くと「理髪店・床屋」とし か出ていませんが、 Barbershop Quartetと引いてやると「(米話)男声四重唱団(主に甘い通俗曲を歌う)」と あります。

彼らが唄うのが、米国を中心に発達した独特のア・カペラ四部合唱である Barbershop Styleであり、無伴奏であることと、上から二番目のパートである「リード」 がメロディーを唄い、「テナー」がメロディーより高い倍音、「ベース」がメロ ディーより低い倍音を唄って、「バリトン」がその和音を完成させる、独特 のパート構成となっています。

Origin Of Barbershop Harmony
バーバーショップ・ハーモニー協会によれば、バーバーショップ・ハーモニーの起源は19世紀の米国の床屋さん。音楽的な起源は当時の床屋さんで歌っていた黒人カルテットたちのハーモニーであると協会誌Harmonizerで紹介されています。

典型的なバーバーショップ・カルテットとして、ノーマンロックウェルの描いた床屋さんで白人のカルテットが歌っているシーンがあり、これがバーバーショップ・ハーモニー協会のイメージ・キャラクター的な使われ方をされていますが、これは後世のバーバーショップ・ハーモニー協会が再興してからのバーバーショップ・カルテットのイメージのようです。

Barbershop Arrangement
バーバーショップの歌にはオリジナルもありますが、一般的には既存の歌を編曲したものが中心です。ですから、Barbershop SongsというよりBarbershop Arrangements。

Woodshedding
バーバーショップ・ハーモニーの世界に編曲譜が本格的に登場したのは、1940年代以降。それまではWoodshedding(ウッドシェディング)といって、既存の曲のメロディをリードが歌い、これに他の3パートが自由にハーモニーをつけて行くというのが一般的でした。バーバーショップ・ハーモニー協会の内部団体として「昔ながらのバーバーショップ・ハーモニーを楽しむ団体」としてAncient Harmonious Society Of Woodshedders(AHSOW)というのがあります。

SPEBSQSA
SPEBSQSA: Society for the Preservation and Encouragement of Barber Shop Quartet Singing in America(全米バーバーショップ・カルテット保存振興協会)、略してSPEBSQSAは、米国を代表する男声のバーバーショップ・ハーモニー愛好者の団体です。

正式名称は上記の通りですが、最近では通称としてバーバーショップ・ハーモニー協会とも言われています。

1938年の創立以来、80年を超える歴史を誇り、米国及びカナダを中心に 、全世界で四万人近い会員を有します。 但し、協会は北米以外のエリアでの支部開設は認めていないので、海外メンバーは、Frank Thorne At Large Chapterという地元に支部がないバーバーショッパー達の仮想的な支部に登録することになります。

 

e-東京バーバーズより

2021年5月2日