Everyone In Harmony との出会い~そして、東京文化会館

 同級生が弾くピアノに合わせ、力一杯フォークを歌った中学時代、音楽の授業で『大地讃頌』の混声合唱に込み上げるものを感じ、アリスに手拍子を打った高校時代、大学4年間はグリークラブで男声合唱にどっぷりはまり、OBになっても歌っている。クラシックも聴き、ポップスも’70-’80年代中心に大好きだが、これまで歌ってきた作品は、日本(語)のものが6ー7割ではないだろうか。

“英語で(を)歌いたい”気持ちがずっと付きまとっていた。

 そこへバーバーショップスタイルとの出会いが。それは大学(クラブ)の後輩によって2018年11月、彼らの定期演奏会のステージにもたらされた。題して、”Everyone In Harmony” 今はわかる、BHSバーバーショップハーモニーソサイエティのモットーそのまま。「おー、カッコイイね!」「楽しそう。」客席でシンプルに喜んだものだ。バーバーショップハーモニー、やってみたい。

 さらなる巡り合わせに、私は背中を押された。OB会(大学)合唱団で、バリトンのメンバーになんと、東京バーバーズの方がいらっしゃる!! のらくろ先輩である。

 こうなれば、リハーサルを見学に行かない手はない。東京バーバーズを訪ね迎え入れていただき、それまでの経験とは異なるハーモニーに惹き込まれ、Roger Ross氏の真剣かつ熱のこもったコーチングのおかげで、2019年5月東京文化会館大ホールでの第11回ショウに、オンステージメンバーとして加えていただいく運びとなった。半年足らずでまさに怒涛の展開だった。

 何とか11曲を歌いおおせ、2017年BHSチャンピオンカルテット、Rogerがテナーを務めるMainStreetのスーパーパフォーマンスをライブで聴かせてもらったことで、今なお英語を”感じたい”気持ちが続いている。コロナですべてを我慢する時期が終われば、これからもバーバーショップハーモニーをますます楽しく歌って行こうと思う。

 実はこの話にはもう一つ外せない、関わりの深い事がある。さかのぼって2017年11月、東京バーバーズ入団の1年前。その頃積極的にバーバーショップハーモニーをテーマとするイベントを開いてくれた荻窪アルカフェで、私は当のRoger Ross氏と握手していたのだ。アルカフェの店主に、また英語スキルに長けバーバーショップ経験も豊富で、イベントを企画・運営してくれた大切な仲間、Hiro,Sakiのご両人に改めて感謝したい。

 ちなみに私がRogerと2度目に握手したのは、テスト入団のうえ第11回ショウに向け参加した合宿、2018年11月のことであった。(KQ 太田)